インディー・ゲームの開発に携わって僕が感じた10の事柄について
http://ch.nicovideo.jp/ayasawa_s/blomaga/ar747373
このアーティクルはなかなかに当を得ていて良いものだったので、僕たちは類似した記事を書くことにしました。そして、同人ゲーム制作について一般に誤解されていることを明らかにしました。
(以上パクリ)
10. 同人ゲームは作るのにそんなにストレスは溜まらない
イエスな人も居るし、ノーな人も居る。一つ明らかなのは、同人ゲームを作る人間は大抵次のどちらかに該当するということだ。一つは、苦しむと苦しむほど嬉しそうな顔をするマゾヒスト。もう一つは、自分がいかに苦しもうとも、そうして生み出したゲームで他人を苦しませることに生き甲斐を感じるサディスト。だから、ストレスが溜まるかどうかなんて気にして作っている人なんていない、というのが正しい答えだ。*1
8. 同人ゲームで儲かるのは大して難しくない
儲けようと思って作れば、きちんと黒字にすることはそれほど難しくはない。……コンビニバイトより儲からないことを除けばね。気付くべきなのは、君が儲けること以外の「何か」のためにゲームを作ってもいいということだ。
7. 同人ゲームは安価に作れる
ゲームエンジンが軒並みタダかタダ並になった今、ゲームの制作費とは殆ど人件費だ。君が酒呑んで Twitter でアニメ実況しながら制作活動しているそのぼんやりした時間に年間ウン百萬の価値があると言い張れるのなら、安価とはいえないかもしれない。*3
6. ゲームを売って得た報酬は矢継ぎ早にやってくる
コミケで売ろう!売上はいつもニコニコ現金キャッシュ。額面はそんなに無いのに大量の小銭を ATM にぶち込んで壊すまでがテンプレート。
5. あなたはいつでもベンチャーキャピタルから資金を得られる
ベンチャーキャピタルは知らないけど、肉を奢ってくれる人はいつでも大歓迎だよ。君はいつでも飲み会から知恵とモチベーションを得られる。これ以上にゲーム制作に役立つものなんてないけどね。
4. 丹精込めて作った作品なら、きっと売れるはずである
幸いなことに、割と努力を認めてもらいやすい市場だとは思う。今の所は。大丈夫、売れなかったら友達に売りつければいいし、在庫の山を Twitter に上げてネタにすればいいさ。
3. とにかく作れば、誰かが遊んでくれるはずである
同人ゲーム島には背中のリュックサック一杯にクソゲーをつめて嬉しそうに帰っていく人が沢山いるとかいないとか。彼らはクソゲーマイスターと呼ばれるとか呼ばれないとか。……何にせよ、そんな心配をするより、まずゲームを完成させられるかの心配をする、いやされるのが同人ゲームってもの。
2. チープであっても「芸術性」に逃げれば何とかなる
芸術性で踏みとどまれば大したものだ。世の中には完全に頭のネジがぶっ飛んでるわけのわからないゲームが山ほどあって、チープとかチープじゃないとかそういう概念でモノを考えることすら馬鹿らしくなってくる。で、突き抜けたものっていうのはそれがどんなにゲームとしてクソだとしても、面白かったりするのだ。だから、何も心配する必要はない。妥協ですら、スパイスになりえるのだから。
1. 同人ゲームの開発には「創作の自由」がある
そう、自由だ。君は今この瞬間からゲームを作り始めてもいいし、今はまだ動く時ではないと企画を練ってもいい。儲けるために作ってもいいし、自分が楽しむために作ってもいい。プロになるための登竜門としてもいいし、ゲーム会社で働くのに疲れたら逃げ込んでもいい。
確かに君の技術力と人脈と予算では君の思い描く神タイトルは作れないかもしれない──まだ。だが、夢は描くことができる。そして同人ゲームなら、その夢を誰にも邪魔されずに愛することができる。創作物を自由に愛せることが、どれほど素晴らしいことか。そして、その愛こそが、創作活動の原動力なのだ。
ぼくはいつも「同人ゲームって簡単に作れるの?」「難しいの?」「よく家でも制作活動できるね」「楽して儲けやがって、このクズめ」「作りたいけど、実力がないしなあ」みたいな言葉を掛けられた時、決まってこう答えている。
「簡単だよ、さあ、君もやろう」
同人ゲームの世界へようこそ。Welcome to underground.