修羅場飯

修羅場の時は食物の摂取がおろそかになりがちになるが、かといって何も取らなかったり栄養が偏ればたちまち体調を崩し、作業効率がかえって落ちてしまう。
というわけで食育講座。

基礎

まず始めに食事の基本となる五要素を紹介する。
「主食」「主菜」「副菜」「果物」「乳製品」の五つである。

  • 主食

ご飯やパンなど。エネルギーの源となる炭水化物を供給する

  • 主菜

メインディッシュ。所謂肉や魚。たんぱく質の源。

  • 副菜

主菜に添える一品。サラダ等。ビタミンCを始めとした様々なビタミンの源。

  • 果物

そのまま、果物。子供は特に必須。大人なら適宜。ビタミンCなど。

  • 乳製品

牛乳やヨーグルトなど。カルシウムなど体を丈夫にする物質を多く含む。

一汁三菜という言葉もあるが、これは主食主菜副菜の三品に、味噌汁などの一汁、そして小鉢を一つ加えた最もバランスの良い形態である。

栄養の意味

  • カロリー

カロリーとはどれ位栄養が含まれているかを数値化したものである。若い女性に嫌われる傾向にあるが、実はカロリーの値はあくまで指標でしかない。
何故なら、カロリー表示はその食品に入った様々な栄養素の種類を完全に無視し、一元化した数値だからである。

  • 炭水化物

炭水化物はエネルギーの源である。炭水化物ダイエットという言葉にあるように、炭水化物が多く含まれた食物はカロリーが高くなる。それは、炭水化物がセミイコールで糖質だからである。
しかし、修羅場の作業で最も失われるのはこの炭水化物である。太るからといって米を食べなかったりすれば、たちまちパワー不足に陥る。適宜摂取することが必要となる。
ちなみに、チョコレートなど甘いものも有効だが、お菓子類は後述する油分を多く含んでいるものが多いため、パフォーマンスは悪いといえる。

たんぱく質は肉体の源である。アスリート等は大量のエネルギーが必要だが炭水化物を取りすぎると太ってしまうため、たんぱく質を多めに摂取するのが良い(勿論種目による)。これは普段から肉や魚、牛乳などを摂っていれば補えるが、お金がなくなって主菜を買えなくなると、たんぱく質が不足しやせ細っていく。

  • 脂質

いわゆる油分。揚げ物や洋菓子は多く含む。また、パンもこれを多く含む。逆に日本食にカテゴライズされるようなものは比較的少ない(てんぷらは除く)。
砂漠のラクダもこぶに蓄えているように、エネルギーの源として重要。しかし余ればたちまち中性脂肪として体に溜まっていくので、肥満の大敵で、最も忌むべき存在。
そもそも普通に食事していれば十分な量が取れるので、基本的に敵だと思っていい。
気になる人は、菓子パンとおにぎりのカロリーを見て、同じカロリーだけ食べてみると、その腹持ちの違いに愕然とするだろう。

修羅場飯

  • インスタント食品

まず、カップラーメンは厳禁。電気ケトルを持っていれば計四分で出来るのは非常に魅力的だが、脂の塊で腹持ちも悪いし、塩分を多く含むので健康にも良くない。継続して食べれば確実に体を壊す。(何ともない、と思った人は実は何かあるケースが非常に多いので特に注意)
基本的にカップ系のインスタント食品は一口目の美味しさを重視して作られてるので、ほとんどが不健康だと思っていい。

  • シリアル・缶詰

同じインスタントでもこちらはいくらかマシ。特に最近は健康食品や添加物のないものが流行っているので、多少値は張るがそれらを買っておけば栄養面でマイナスにはならない。
が、こういったものは「缶詰に出来る」食料自体が偏るので、栄養の偏りを招きやすい。

  • 米・味噌汁

米と味噌汁は自前で用意するのが良い。とりあえずこの二品が常に自宅にあれば、あとは適当でも何とかなる。栄養価も高く、修羅場を経過しても極端に体型が変化することはない。味噌汁は面倒ならインスタントでも可。

  • サラダ

一番の問題である。むしろぼくが正解を知りたい。
まず野菜は欠かせば確実に体調に影響を及ぼす(特に睡眠)し、日持ちしにくい。更に買ってきて調理するのが非常に時間をとられる。
ほうれん草など冷凍のものは少しずつ使えるので良い。最近流行のサラダパックはすぐに食べれて良いが、カットされた野菜は二日しか持たないため買出しの時間がかかる。

  • 麺類

パスタやうどんは手軽に作れるし、かさばらないため保存が利くのでいい。これも栄養素が偏ってしまうのは難点なので、他の食事で補うと良い。

結論

結婚して伴侶に作ってもらうのが最強。