ビットコインが盛り上がっている。
さすがに、そろそろ一度も名前を聞いたことが無いという人は居ないだろう。ニュースになったり、億万長者が出たり、詐欺が起きたり、池上彰に解説されたり。国内大手である取引所の bitFlyer の CM も、ゴールデンタイムでよく見るようになってきた。
しかし、多くの人たちにとって、ビットコインに対する認識は同じだろう。得体の知れないもの。一体ビットコインとはなんだ? と。
ビットコイン決済のようなものは最近増えてきたが、まだまだ多くの暗号通貨は使い道を持たないのが普通であり、その価値は直感的ではない。通貨といえば、古くは米や穀物、金貨に銀貨、宝石など、そのものの価値が担保されていることが一般的であり、国家というとてつもなく大きな規模の保証人がいて初めて硬貨や紙幣のようなものが存在しうるくらいのものだ*1。にもかかわらず、未だ取引においてはアフリカにおけるクレジットカード並の利便性しかないビットコインが、登り龍のように価格を上げ、やがて既存の通貨を超えるとまで言われている。これは一体どういうことだろうか。
ビットコインの価値の源泉。それは、とあるシンプルかつ革命的なシステムによって成り立っている。或いは、ビットコインだけでなく、今後のデジタル社会そのものの在り方を変えてしまう力すら持っているかもしれない。今回はそのちょっとだけ技術的な話を織り交ぜながら、ビットコイン・暗号通貨が一体どういうものなのか、どうやって作られているものなのか、そしてその展望はどうなるのか、今感じていることを述べていく。
ちなみに、最近にわかに流行っている「仮想通貨は儲かる!」系の記事ではない。あしからず。
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